この世には目には見えない、が確かに存在
している『共感を阻む壁』があるという。
、A・R・ホックシールドによるとその
『壁』は社会に根深く巣食っているという。
どのような『壁』かというとそれは
物理的な壁ではなく『感情的な壁』だ。
政治的な問題にどのような反応をする
かだとか、何に共感を示すべきなのか
があらかじめ人々の中でそれぞれの
階層に従って決まっているというのだ。
例えば都会生まれ、都会育ち、リベラル
なら視聴するメディアはニューヨークタ
イムズで支持政党は民主的。LGBTを巡る
権利の諸問題には寛容である。
田舎生まれ、田舎育ち、保守であれば
視聴するメディアはFOXニュースで、
の諸問題には慎重もしくは批判的である。
といった具合にだ。
もうこの『共感を阻む壁』自体は
既にもうあって、無くならないから
互いに考えが違う人々とは対話を
重ねて妥協点を探るしかないの
だと思われる。今現在、アメリカ
を中心としてこの『壁』がより
固くなり分断が加速している。
互いの話に耳を傾け合う時代
はもう来ないのだろうか。これ
からは更に分断が進みギスギス
したディストピアな未来が
訪れるとは私は信じたくない。