レブレサック化する社会、国家

皆さんはドラゴンクエストというゲームはご存知だろうが、ドラクエ7に登場するレブレサックという村を知っているだろうか。ネタバレを避けるため詳しいことは言わないが、どんな性質の村なのか説明する。

 

この村は、見た目や表面的なものに惑わされ、真実を見極めることができなかった自らを反省した過去があった。

しかし現代になると村長いわく「このような過去の記録は、子供達に希望を持たすことができない。仮に真実であったとしても屈辱的である過去は無かったことにしなければならない」といったニュアンスで、歴史が記録された石板を破壊し、

隠蔽してしまう。

 

今、現在世界で国家としてのプライドや地域ナショナリズム、国家ナショナリズムが再興してきていて、自らの属するコミュニティが起こしたネガティブな出来事を認められない、謝罪できない傾向が非常に顕著になっているように思われる。

 

国家や自らが属するコミュニティが批判されること=自分自身が批判され、傷つけられると捉えるナルシスティックな人が年々増えてきているからかもしれない。私はこのような現象を世界の「レブレサック化」と呼びたいと思う。